Life with DIGITAL管理人室

TwitterやLife with DIGITALでは書けないような日常ネタやエッセイを書きます。

cadenzaを見たのでイオナについて色々語ってみる

 

 先行上映と2回の劇場公開で、私は蒼き鋼のアルペジオのcadenzaを見た。

そこで、この物語の主人公である「イオナ」について思ったことを述べていこうと思う。

ただい、容赦なくネタバレするので、まだ見てない人でネタバレが苦手な方は、バックしてほしい。

また思った事を書き連ねていくので、話が意味不明になったらすまん。

 

 

まず思ったのが、DC冒頭でも示されていたイオナとヤマトの関係。

まずはこちらの画像を見てほしい。 特にウェディングドレス風のイオナの服装に注目してほしい。

 実はサントラを手にして、ジャケットのイオナなんかヤマトに似ているなあと思っていたのだ。

「もしかして、イオナはヤマト代理で何かやるのか?」と考えていたのだが、まさかヤマトになるとは思わなかった

アルス・ノヴァ形態を生み出したタカオもびっくりな復活シーンだった。*1

そしてCadenzaのラストで、イ401のメンタルモデル「イオナ」を産んだヤマトと、ヤマトと敵対していたムサシは壮絶な戦いの末に和解して天に召されていった。

その前にヤマトとしてイオナは、「霧の船は、それぞれの意志で今後は歩んでいけ」という総旗艦命令を下した。

蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-それぞれの航路

蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-それぞれの航路

 

このイオナの正体については、ヒュウガやコンゴウが何か気づいているような台詞がある。

ノベライズ版によると、

イ号401……イオナ姉様はね、スペシャルなのよ

(中略)

私たち霧のなかの突然変異と言ってもいいわ

 とヒュウガがコメントしている。

一方、硫黄島を訪れたコンゴウは概念伝達空間*2にて

この空間を最初に構築したのは誰なのかと。今ようやくわかった。それはお前なのだな、401。

(中略)

お前は、おそらく我々とは違う原理に導かれてメンタルモデルになったものだ。

と言っていた。このように、本編でいくらか伏線があったのだ。

ムサシによると、イオナを含むイ400型潜水艦の3姉妹は、実はコアの性能ゆえ本来はメンタルモデルを持てないそうだ。だがイオナはヤマトの演算力で、イ400とイ402はムサシの演算力による支援で誕生したそうだ。

 

あと個人的に思ったのが、イオナたちの使う概念伝達空間が、お茶会を模している理由。これはヤマトとムサシが翔像と会談した時の思い出がベースになっているのだろうか?

そして最後に、先行上映会で思わず「あっ」と声が出そうになったこと

TVアニメのクライマックスで、様々な心理的要因*3で自暴自棄になったコンゴウは、イオナもろとも心中を図ろうとするが、イオナの捨て身の説得により鎮まったシーンがある。

その際、緑豊かな大自然の光景イオナコンゴウの概念伝達空間に広がるのだが、この光景が、イオナの姿を借りたヤマトとムサシが久しぶりに再会する光景まったく一緒だったのだ!!

 これには、本当に驚いた

 

さて、蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-は、Cadenzaでいったん終わるらしい。

続編は難しいかもしれないが、例えば「総旗艦命令を偽物と決めつけ、一部の霧の艦隊が決起。彼女たちを説得するために、再び蒼き鋼は動き出す」とかできそうかなあ…?

 

とにかくこれでアニメは終わってしまうが、このような大変素晴らしい作品に出会えて本当によかった。

ここまで興奮を覚えたアニメは、小さい時にみた「勇者王ガオガイガー」以来である。

勇者王ガオガイガーを見た当時は子どもだった筆者は、今はすっかり就職して、変わりない日々を過ごしていた。

しかし、渕上舞さん演じるイオナが私に潤いを与えてくれた。

 

ありがとう、イオナ

 

*1:復活シーンのBGMも神曲だが、残念ながらサントラ未収録

*2:霧のメンタルモデル同士が会話に使うチャット空間のようなもの。ヒエイたち霧の生徒会は、生徒会室を模している

*3:ややこしいのでテレビ放映版かDCを見ることをすすめる