Life with DIGITAL管理人室

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ウマ娘に刺激されて乗馬体験をした話

本物のサラブレッドに会いたい

aoven.hatenablog.com

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ttps://twitter.com/uma_musu/status/1496734163679936513?s=20&t=XGucDOWsH9bKNZrVlE5RgA

 

前回、実在する競走馬を萌え擬人化した「ウマ娘プリティーダービー」にハマっていると書いた。ゲームのリリースから無事に1周年を迎えたのは、本当に素晴らしいことだと思う。この場を借りてお祝い申し上げる。

ゲームに出てくるウマ娘ではハルウララしか知らなかったが、サイレンススズカなど過去にいた名馬たちについて知ることができてよかった。

 

ところで昨年末の有馬記念が近づいていたある日。サブカル大好きな母が、ウマ娘の話を聞きつけたのか、こう言ってきた。

ウマ娘だけでなく、本物の競馬も見てみたら?」

www.youtube.com

筆者は今まで知らなかったが、中央競馬の有名なG1レースは地上波でテレビ中継があるそうだ。たまたま小さな競走馬メロディーレーン*1を知っていたので、NHKのレース中継を見た。

メロディーレーンは15着に終わったが、競走馬のレースを最初から最後まで見るのは本当に初めてだったので、とても新鮮だった。

乗馬クラブで元・競走馬に乗れる?!

さて競馬といえば、中央競馬地方競馬の2つがある。ウマ娘に出てくるレースは前者、ハルウララの所属先である高知競馬廃止された福山競馬*2は後者に当たる。

 
実際のレースを見に行きたいのは山々だが、仮にコロナ禍がなくてもかなり遠い
ところで話は変わるが、「乗馬クラブ」には中央競馬地方競馬から引退した競走馬がいるらしい。つまり、引退した競走馬に会えるかもしれない。
たまたま近所のホームセンターに「クレイン倉敷」のチラシが置いてあり、ウェブサイトでは新春キャンペーンで、いつもより安く乗馬体験ができると知って、さっそく乗馬体験を申し込んだのだ。
そして予約した当日、筆者は車を走らせて現地へ向かった。

ウマ娘で乗馬が人気上昇中?!

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事故防止のため規約はしっかり読みましょう

建物に入ると、そこにはヘルメットやブーツ姿(後述)の乗馬に向かう人たちで溢れかえっていた。その人達に紛れて、DVDで乗馬体験の注意事項を学んだり、担当のスタッフさんから説明を受けたりした。

話によれば、最近ウマ娘から乗馬を始める人が増えているらしい。実際、ここのクラブにはスペシャルウィークの産駒(息子)であるスペシャルギフトがいて、「スペシャルウィークの子供だー!」と興奮するお子さんもいるそうだ。

筆者も「風の向こうへ駆け抜けろ」

そしてひと通り説明を受けたあと、次は乗馬するために必要な装備を借りた。

万が一の落馬から身を守ってくれるヘルメットエアバッグだけでなく、専用の靴と足回りを覆うチャプスというカバーも必要だった。靴とチャプスを組み合わせると、たしかに「ブーツ」のように見えた。

ちなみに自分で持ち込まないといけないのは、ソックス手袋(軍手で代用)と長ズボンだ。ちなみに乗馬したあとウマ臭くなるので、使用済みの手袋を入れるビニール袋替えのズボンを用意したほうがいい。

最終的にどんな格好になるかというと、昨年末(2021年)のNHK土曜ドラマ風の向こうへ駆け抜けろ」を見たことがある人なら、練習中の主人公を想像して貰うと分かりやすい。特にドラマ宣伝ツイートにある動画のサムネイルや、その練習シーン(0:20)を見てみると理解が深まると思う。

いざサラブレッドに騎乗!意外な気づきも…。

着替えを済ませると、スタッフさんの案内で、乗馬体験で乗らせてもらう「シシリアンキング」という馬の元へ向かった。先ほどのスペシャルギフトとは、人間の家系に例えるなら従兄弟(いとこ)同士になる。

ちなみに筆者、本物のサラブレッドを見るのも乗るのも初めてだった。

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シシリアンキングと筆者

会って最初の感想は、想像以上にデカい!!

動物園で見かけるポニーやシマウマより体格が良くて、しかも背が高いので驚いた。また乗馬体験が終わった後に気づいたが、キッチリ引き締まった足元には血管が浮き出ていて、引退したとはいえ鍛え抜かれた競走馬だと感じた。

しかしポニーやシマウマと比べてみると、大きな胴体に対して細すぎる足が目に止まった。

単なる個体差かもしれないが、このアンバランスさが様々な悲劇*3を生んだのではないのかと思った。

乗馬中にハプニング発生?!

この大きな馬にのるためには、まず踏み台に乗ってから左足を鐙(あぶみ)に引っ掛けて一気に飛び乗る飛び乗るのは正直怖かったが、覚悟して飛ぶとあっさり乗れた。

そして両足を鐙に乗せたあと、スタッフさんがエアバッグを馬に結びつけて、筆者が手綱(たづな)を持てば準備完了だ。

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シシリアンキングに乗馬中の筆者
足を乗せているのが、鐙(あぶみ)

なお体験乗馬中は、基本的にスタッフさんが馬を引いてくれる。しかし、馬の「前進」や「停止」自体は乗っている人が合図を出さないといけない。

その合図とは、両足で軽く胴体を叩く「前進手綱を引く「停止である。

そこで跨がったあと、両足で軽く胴体を叩いて合図を送り、シシリアンキングは筆者の合図で歩き出した……と思ったら、何もしていないのに停止。何事かと思ったら、まさかのトイレだった(お食事中の人すみません)

なんとスタッフさんの話によれば、馬は本来サボりたがりらしい。ゴールドシップみたいな癖馬なら話は別だが、そもそも従順なイメージがあったので意外だった。

乗っている筆者には何も影響もなく*4馬のトイレが終わったら「前進」の合図を送って再スタート。その後は停止や、ちょっとだけ早足を体験したあと、乗ったままの状態で記念撮影。

そして馬から降りて、馬房まで連れて行った。なお乗るときと違って踏み台がないので、飛び降りる方が怖かった

乗馬は筋トレ代わりになるらしい

あまりのデカさに怖じ気ついたが、いざ乗ってみると思ったより安定していて快適だった。しかも見晴らしが良い

屋根のあるスペース(先ほどの写真を参照)を一周するだけだが、馬が歩くと左右に振られるので、自然と体がバランスを取るようになった。また走りだすと、横揺れから縦揺れに切り替わるので、しっかり意識していないと振り落とされそうだった*5

クレインのコラムによれば、「馬の上で無意識にバランスをとろうとしていることで、自然と体幹が鍛えられていく」そうだ。またスタッフさんによれば、「乗馬は馬が(乗ってる人の)体を鍛えてくれるので楽」とのこと。だからダイエットでも人気らしい。

まとめ

30分程度の乗馬だったが、とても乗り心地は良かった。趣味にするのは費用的に厳しい*6が、乗馬体験をやっているところは色々あるので、また機会があれば乗ってみたいと思う。

謝辞

お忙しい中クレイン倉敷のスタッフさんには、色々とお世話になりました。

またシシリアンキングにもお礼申し上げます。

今回は大変ありがとうございました!

*1:中央競馬所属で、日本最小の現役競走馬

*2:現在「エフピコアリーナふくやま」が建ってる

*3:例えばサイレンススズカが、秋の天皇賞(1998年)で予後不良になってしまった「沈黙の日曜日

*4:ちなみに下馬したあと、その馬糞(ばふん)を初めて見たが、それほど臭くなかった。むしろ動物園で見かけるゾウの糞が、意外と臭うのだ。

*5:昨年見た有馬記念では、計算してみると平均58~59km/h前後でコースを駆け抜けたらしい

*6:初期費用だけで一口馬主になれるぐらいの金額だった