自分の人生を自分で立て直すには?
自分自身の人生を再構築しなければならない人は、どういう人か?
例えば、タイミング悪く仕事に就けなかった人たちではないかと思う。
よく言われるのが、バブル経済が崩壊した後に起きた就職氷河期だ。
また2008年には、リーマンショックという大きな経済危機が発生して、2011年に起きた東日本大震災の後も、しばらくは影響が続いていた*1。
近頃では、2020年に発生した新型コロナウイルスの影響(コロナ禍)で、仕事を失った人たちのニュースを何回も見た。
この記事を書くきっかけになったニャートさん(id:nyaaat)の場合、プロフィールによれば「パニック障害で退職→ひきこもり→非正規雇用の氷河期世代」と、大変な人生を歩んでいらっしゃる。
こういう状況に陥ると、自分で何とかしようとして失敗する話はいくらでもある。
これは災害ボランティア研修で聞いた話だが、「一人暮らしの男性が水害に遭ってしまい、ヤケ酒しながら自宅の後片付けしていた」というケースがあった。
これらの影響が積み重なることで、社会的な居場所を失ってしまい、場合によっては無差別殺傷事件を起こすのではないか?
このような事態になる前に、
- 「カウンセリング」
- 「国や自治体の支援制度」
- 「図書館のレファレンスサービス」
この3つを勧めたい。
スマホ一つあれば今すぐ行動できるので、是非とも試して欲しい。
カウンセリングを受ける
まずは人生の困りごとや悩み事を、聞き手のプロである臨床心理士のカウンセラーに相談してみよう。
特に心療内科や精神科なら、医師の診察も受けられるのでオススメだ。
カウンセリングの内容については、統合失調症から回復した現役プログラマーのゆきにー (id:yuki_2021)さんが分かりやすく書いている。
是非とも読んで欲しい。
なんか、カウンセリングに行くとか身の回りの人に話すとすごい心配されることからも分かるけど、何か精神的に病んでる人しかカウンセリングに行けないみたいな世間のイメージがある。そんなことはないです。何かしら日常生活のことで悩み事があって、それを家族とか友人などの身近な人に話しにくいということがあればカウンセリングは気軽に利用して良いです。
人生の課題などに悩んでる時はカウンセリングをお勧めします。 - 超メモ帳(Web式)@復活
国や自治体の支援制度を使う
プレスリリースによれば、「案内される解決手段は、お金、しごと、住まい、病気・障害、子育て、介護といったベーシックなものから、家庭内の暴力やいじめ、学び直しなどの領域まで228種類あり、幅広い悩みに対応しています(太字は筆者の強調)」とあり、この記事の冒頭でチラッと触れたコロナ禍にも対応している。
身近な人やフォロワーが困ったときに、是非ともオススメしたいサイトだ。
図書館のレファレンスサービスを活用する
最近Kindle Unlimitedのようなサブスク配信がはやっているが、図書館なら無料で本を借りたり、新聞や雑誌が読める。
お財布に優しい趣味として、図書館通いも有効だ。
それより、図書館の強みは「レファレンスサービス」である。
本のプロである司書さんに頼めば、図書館にある膨大な資料から、自分の知りたいことを見つけてくれる。
例えば就職や転職に欠かせない業界研究、様々な公的支援制度の解説、生活費を抑える節約術など……司書さんに頼むだけで、たくさんの本や資料を取り寄せてくれる。
ネットやSNS以外の情報収集ツールとして、図書館のレファレンスサービスをオススメしたい。
なおサービスを利用するときには、あらかじめ知りたいことを整理してから頼むといい。
その方がスムーズに探してもらえる。
まとめと謝辞
まずは、この記事を書くきっかけを下さった、ニャートさん(id:nyaaat)にお礼を申し上げる。
時々はてなブックマークやTwitterで騒がれる、就職氷河期世代を取り巻く貧困などの社会問題について、当事者の立場から考えている方だ。
私もときどき拝読している。
そして、この記事を書くきっかけになったのは、こちら記事の後半にある「氷河期世代向けのブログ」構想だ。
なぜなら、文中にある「自分の人生を、自力で立て直す努力」や「人生立て直しにポジティブな気持ちで臨む」アイデアは、私にとって貧しい日本人に幅広く当てはまると感じたからだ。
www.at-s.com福祉アパートの火災*2などにより、身寄りのない貧しい人たちが犠牲になるニュースを見るたびに、こうなる前に何とかならないのかと常に考えていた。
だからこそ、「自分の人生を自分で立て直す」ためには、まず最初に他人の力を借りよう。
筆者も人生の復旧を迫られたときは、積極的にお借りしたい。
画像の引用について
冒頭のイラストは、「いらすとや」よりお借りしました。
また文中にある実写画像は、「ぱくたそ」よりお借りしました。
とても使い勝手のよい画像を公開してくださり、大変ありがとうございました。