いま「ウマ娘」が面白い
ハルウララしか知りません
「ウマ娘プリティーダービー」とは、実在する競走馬を萌え擬人化*1したゲームである*2。
実在する競走馬の名前を持ちながら、人に近い姿をした「ウマ娘」を育成してレースに勝つゲームだが、そのうち筆者が知っている競走馬はハルウララしかいない。
また「ハルウララ」ブーム以外では、福山競馬場の廃止が地元のニュースになったのを覚えている程度だ。
なぜ面白いか?
気に入ったウマ娘を育成して、レースで勝たせる喜び
ウマ娘の育成では、「ファンを一定数集める」「指定されたレースで1着をとる」などの育成目標が定められている。これが達成できないと、その時点でゲームオーバー(育成失敗)だ。
またレース終了後には、出走したウマ娘たちによる「ウィニングライブ」があり、1着になればセンターで歌って踊る権利を得られる。
そして目標をすべて達成したあと、URAファイナルの予選・準決勝・決勝レースをすべて勝ち抜けば、ゲームクリアだ。
URAファイナル決勝のウィニングライブでは、ウマ娘では有名な曲「うまぴょい伝説」が披露される。手塩をかけて育てた愛馬が、センターで歌って踊る姿は、自分にとって最高のご褒美である。http
よく練られたストーリー
脱「負け組の星」のハルウララ
www.youtube.comそしてライブやレースの模様*3に限らず、ウマ娘の育成シナリオも素晴らしい。
たとえば、現実では「負け組の星」と言われたハルウララのシナリオでは、「『レースで勝ちたい!』と自らトレーナーに訴えるハルウララ」「無謀な有馬記念に挑んで惨敗、悔し涙を流すハルウララ」というストーリーがあり、当時の「ハルウララ」ブームを知っている筆者としては、なかなか考えさせられる物語であった。
s://twitter.com/aoven/status/1400448600081985538?s=20
#ウマ娘 【速報】#ハルウララ で、うまぴょい成功
— エーオーブン(Aoven) (@aoven) 2021年6月3日
「負け組の星ハルウララ」しか知らなかったが、URAファイナルズ決勝で1位取れたのがとても嬉しい😊
デバフスキルとか加速スキルとか山盛りして正解 pic.twitter.com/Aixjj04MWA
tps://twitter.com/aoven/status/1400448600081938?ちなみにちなみに
ちなみに、この記事を書くついでにハルウララを育成すると、なんとURAファイナルのダート(マイル)決勝で優勝できた。今までクリアできなかっただけに、とても嬉しい。
またハルウララ以外のウマ娘にも、モデルとなった競走馬のエピソードを下敷きにしているシナリオがある。特に筆者が気に入っているのは、「異次元の逃亡者」と讃えられたサイレンススズカである。
「異次元の逃亡者」サイレンススズカ
天真爛漫で単純に走るのが大好きなハルウララとは違って、サイレンススズカは「他のウマ娘を寄せ付けない圧倒的な速さを誇りながら、ただ本人は先頭の景色を見たいだけ」というストイックな性格である。
しかしシナリオをプレイしていると、どことなく美人薄命な雰囲気をまとっていて、しばしば「風」に関わる発言を見かけるので、筆者は大昔に大ヒットした「千の風になって」という歌を思い出した。
そして物語のクライマックスは、史実では「沈黙の日曜日(1998年)」として知られる秋の天皇賞。このレース中に、競走馬のサイレンススズカは死亡*4している。
詳しくは彼女の育成シナリオをプレイしてほしいが、「栄光の日曜日」を勝ち取ったサイレンススズカがトレーナーの元へ生還する下りは、ぜひともスキップ機能を使わずに見てほしい。何度かプレイしたが、いつ見ても泣けるストーリーだ。
まとめ
こうしてウマ娘をプレイすることで、ハルウララだけでなくサイレンススズカのようなドラマチックな生涯を送った、様々な競走馬について知ることが出来た。
コロナ禍(COVID-19)がなければ、そして福山競馬場が残っていれば、ホンモノの競馬場のにぎわいや、力強く走り抜ける競走馬が見られたのに残念である。
なお在りし日の福山競馬は、熱心なファンのコレクションで当時の賑わいが想像できる。機会があれば、是非とも当時のファンの方からお話を伺いたい。
また兵庫や高知には地方競馬が残っているので、安心して出かけられるようになれば、ぜひとも見に行きたいと思う。