Life with DIGITAL管理人室

TwitterやLife with DIGITALでは書けないような日常ネタやエッセイを書きます。

【ネタバレ注意】シンゴジラを見てきたので、色々語ってみる

実はゴジラみたいな怪獣映画を見るのは、生まれて初めてである。

大昔に「ガメラ3 邪神覚醒」をテレビ放映で見て、ミイラの死体に震えあがり、テレビの前から慌てて逃げ出した記憶がある。

しかしTwitterで「シンゴジラはいいぞー」というのをよく見かけたので、貴重な休日を使って見に行ったのだ。

岡山市周辺ではイオンシネマ岡山と岡山メルパで上映されていたが、混雑を避けるため、岡山メルパの朝一の時間帯で見てきた。ちなみに観客は、朝早かったせいか10人ちょっと。騒ぐ子どもはなく、平和に視聴できた

それでは、これよりネタバレの含む感想に入る。

 

2016/9/11追記

aoven.hatenablog.com

シンゴジラを完全に倒す方法」を書きました。

よろしければ、こちらもどうぞ。

 

 まず冒頭、ゴジラの幼生体が上陸するところから。

生まれたてのシンゴジラは、ゴジラとは思えない造形で、いわば幼生態のようなデザインだったが、かわいらしさとはほど遠いグロテクスさを感じ、とても気持ちが悪かった。

それでも超巨大な生物が上陸ということで、政府も慌てふためくし、住民も逃げ惑う。

ところで帰りのエレベーターで一緒になった人と軽く話したとき、「(逃げる)み
なが、割とのんびりだよねー」という話が出たのだが、私も確かにそう思った。

結構、住民の皆さんが逃げまどっていたが、パニック映画のような大騒ぎではなかったのだ

東日本大震災熊本地震の映像をニュースやYoutubeで見ると、凄まじい揺れや襲い来る津波を前にして

「わー!きゃー!」

「逃げて―!逃げろー!」

と、阿鼻叫喚地獄そのものだったが、この映画の場合、駆け足で逃げたり、スマホで撮ったりはするのだが、けっこう静かに逃げているのだ

さらに、あれほどの巨体がズシンズシン歩くと、かなりの揺れが生じると思われるが、それでコケたりその場で動けなくなった人は、映像を見た限りだといなかった。

ちなみに、2年ほど前に長野県に旅行で行った時、滞在先のホテルで震度4の地震に見舞われた。酔っていたとはいえ、フワフワ足元が浮く感じでとても歩きづらかった覚えがある。地震が起きるまでは、しっかり足が地面に着いて歩いている感触があったのに、地震でホテルが揺れている間、まるでバネのよく効いたベッドのを踏み歩くような感じだったのだ。*1

またこの映画では、死者の直接的な描写は殆どなかった*2が、逃げ遅れた家族が崩れるマンションの巻き添えを喰らう描写は、インデペンデンス・デイのオフィスビルに残されていたサラリーマンの末路を思い出した。

 他にも、攻撃を食らったゴジラが首都全域に熱線を撒き散らしたのだが、かなりの大規模な火災が発生していた。あれだけの灼熱地獄になると、地下へ逃げ込んだ人たちも無事では済まないと思う…

劇場版パトレイバー2のように、被災後の首都を映したテレビのニュース画面を挿入するのはなかなか良かったと思う。個人的には、朝や昼過ぎにやっているワイドショー的な物も入れて欲しかったし、NHKの堅いニュース放送も欲しかったなあ…。

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 さて首脳陣は全滅し、臨時の組織が立ち上がる。

そしてゴジラ駆除に向けて、本格的に話が動き出すのだが、ビックリしたのはアメリカのゴジラ退治の方法。

 「日本の映画で、それをやるか?!」

重大なネタバレになるので詳細は伏せる*3が、「目的のためなら手段は選ばない」という論理を感じさせる話だった。NHKが10年前に円谷プロと共同で制作した生物彗星WoOを思い出す。*4

 

壊滅した首都にとどめを刺すような行為はマズいということで、主人公や相方のヒロインは、実行を阻止すべくコネを総動員。特に相方のヒロインは、その攻撃方法には思うところがあるらしく*5、彼女を待つであろう輝かしい未来を捨てて、米国からの退避命令を拒否。

 

そして遂に、夥しい死者や殉職者が生じたものの、ギリギリのところでゴジラの活動を停止できたのだった。
ただ劇中で説明されていたゴジラの生物学的特徴*6、ラストの意味ありげな尻尾の描写*7から考えると、まだまだ死闘は続くと思われる。私が思うに駆除は、人類には難しすぎるのではないかと思う。

アメリカが選択肢に選んだ、あの炎ですら人類への被害が拡大するだけでゴジラには効かなかった可能性だってある

現実には存在しない超兵器*8ウルトラマン*9でも呼ばなければ完全な抹殺はできない気がした

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 ただ劇中の主人公が言ったとおり、まだ望みはある。

シンゴジラのノベライズが出版されるなら、是非とも買いたいと思った。

*1:もしかしたら、部屋や廊下の下が柱だけで支えられた広場だったからかもしれない

*2:総理ら日本政府の首脳陣の乗ったヘリが爆風に巻き込まれシンゴジラのレーザーを食らって撃墜されている。(2016/9/21追記 ポポイさんご指摘ありがとうございます。)

*3:インデペンデンス・デイでも実行されて失敗した方法

*4:日本列島ごと怪獣をICBMで吹っ飛ばせ!という物騒な話まで出てきた

*5:ここのエピソードには思わずハッとさせられ言葉を失った

*6:ウルトラマンマックスに出ていた完全生命体イフを思い出した

*7:映画「ULTRAMAN」に出ていたザ・ワンを連想させる造形だった

*8:宇宙戦艦ヤマト波動砲や蒼き鋼のアルペジオの超重力砲みたいな物

*9:Amazonリンクは、個人的な趣味でウルトラマンガイアを選んだ。大地の女神「ガイア」の名を抱くウルトラマンだからだ