とあるアニオタが読んできた小説を紹介する
今日、はてブを見ていたらこんなエントリを見つけた。
www.jinsei-bungaku.jp
私は、自他ともに認めるアニメ好きのオタク*1である。
古くは小学生の時に見た「勇者王ガオガイガー」から始まり、最近では「蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-」が大好きだ。
だが実は、小説も好きなのだ。
そこで、今まで読んできた小説の中で、印象に強く残っている物や、繰り返しよく読んでいる物を紹介していきたいと思う。
全部を紹介していたら、紹介しきれないからだ。
とりあえず我が家にあった読んだことのある小説を山積みしてみる。
この中からも一部紹介している。
- 「ロビンソンクルーソー」(ダニエル・デフォー)
- 「むかし僕が死んだ家」「白馬山荘殺人事件」(東野圭吾)
- 「13階段」「幽霊人命救助隊」(高野和明)
- 「押入れのちよ」(荻原浩)
- 蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-(日暮茶坊)
- まとめ
「ロビンソンクルーソー」(ダニエル・デフォー)
- 作者: ダニエルデフォー,Daniel Defoe,鈴木建三
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 1995/03
- メディア: 文庫
- 購入: 1人 クリック: 24回
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小学校のとき教科書で、ロビンソンクルーソーが軽く紹介されており、
祖父母から古い本を借りて読んだ覚えがある。
今から考えるとけっこうグロい描写*2があるが、主人公の生い立ちから遭難、過酷なサバイバル生活から信仰への目覚め、大切な仲間となるフライデーとの衝撃的な出会い、漂着した船で起きた謀反を解決する…などど、とてもワクワクする冒険小説である。大学生のとき別の訳でも読んで、子供の時と変わらない興奮を覚えた。
「むかし僕が死んだ家」「白馬山荘殺人事件」(東野圭吾)
高校の時から電車通学をしていた大学生の頃、暇つぶしに何か読む本はないかと大学の図書館で探していたら偶然、このタイトルに目が留まった。
「むかし僕が死んだ家」は、昔に別れた女性「倉橋沙也加」の頼みを受けて、長野県某所にある不気味な屋敷を探索した結果、恐るべき過去が判明するという推理小説だ。
一方「白馬山荘殺人事件」は、こちらも長野県の山奥にあるペンションで謎の自殺を遂げた兄の真相を探るため、残された妹と友人が、事件当時と全く同じ人たちが集まる日に合わせて事件現場へ向かうという推理小説だ。
二つともかなり高度なトリックが仕掛けられており、一回読んだだけでは理解しづらい。
特に白馬山荘殺人事件は、集中して読まないとトリックが簡単には理解できない。(紙とペンで実際に手を動かすと理解できるけど)
「むかし僕が死んだ家」は、家系が理解できれば簡単である。
複雑に絡んだ糸が一気に解けたような気分だった。
「13階段」「幽霊人命救助隊」(高野和明)
最近になって知った作者である。
「13階段」は、傷害致死で服役し仮出所した元少年犯と、死刑執行の経験がある刑務官が、冤罪の可能性がある記憶喪失の死刑囚を救うために奔走する、第47回江戸川乱歩賞を全会一致で受賞した推理小説だ。
また「幽霊人命救助隊」は、それぞれの理由により自ら命を絶ち、浮かばれぬ霊となった浪人生からヤクザまでの老若男女5人組が、7週間で100人の自殺志願者を救うという小説だ。
「刑罰は誰のため何の目的で存在するのか?」「なぜ人は自ら命を絶ってしまうのか?」を、社会批判を絡めつつ、私たちの内面にせまる描写が好きだ。
読んでいたら水谷豊主演のテレビドラマ「相棒」と通じるところがあるので、是非とも相棒の脚本を書いて欲しい作家・脚本家である。
「押入れのちよ」(荻原浩)
はじめに直木賞受賞おめでとうございます。
この「押入れのちよ」は地元の図書館の新刊案内で知って、
タイトルに惹かれて思わず読みふけった。
複数の小説がまとめられた本だが、その中で一番のおすすめはタイトルにもなっている「押入れのちよ」で、失業中のケイタが借りたボロアパートの一室には、「川上ちよ」という明治生まれの(享年)14歳という可愛らしい少女が、裏には重い過去を背負っていた…という話で、最後にはホロリとくる。
蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-(日暮茶坊)
横須賀出航
それぞれの航路
最後は、いまイチオシのアニメ「蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-」のノベライズ版である。
実際に脚本にも携わった方がノベライズしているということで、アニメだけでは分からなかった登場人物の心理面がより深く描写されている。
さらには劇場版「蒼き鋼のアルペジオ-アルス・ノヴァ-」の伏線まで仕込まれているので、完成度が非常に高いし、アニメが見られない時は小説で楽しめるのだ。
ところで、
劇場版 蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- Cadenza
の
ノベライズをお願いします!!
まとめ
アニオタだって小説を読んでいるよ!!